平成28年2月16日付
                支部総登山に参加しよう
 
 皆さん、こんにちは。
前回は、新しい年を迎え、最初が大事ですよ、というお話をしましたね。今回は「折伏躍進の年」を有意義にするために御宗門が決めてくださった「実践テーマ」の中から、「新入講者と共に支部総登山」について、お話をしたいと思います。

登山の大事
 日蓮正宗では、総本山大石寺に参詣することを「登山」と言います。
 総本山大石寺は、私たちの信心と功徳の根源である、本門戒壇の大御本尊様と御法主上人猊下がいらっしゃる最も清浄な場所です。
 登山する意義は、本門戒壇の大御本尊様にお目通りさせていただき、御法主上人猊下の大導師のもと、大聖人様の教えが世界中に弘まることを祈り、自分も折伏を誓い、そして自分自身の過去世からの罪障消滅と即身成仏を願うことにあるのです。
 毎年、総本山で少年部合宿や中等部・高等部合宿など、いろいろな登山会が行われますが、大聖人様は登山について、
「毎年何度も登山することによって、過去世からの罪障が、今生きている間にすべて消えるであろう(登山にはそれほど光きな功徳がある)。しっかり励みなさい(趣意)」(御書一五〇二n)
と仰せです。
 私たちは、誰しもが、過去世からの罪障というものを背負っています。これが原因となって、いろいろな苦しみや悩みが生まれているのです。
 毎日の勤行・唱題を行い、総本山に在す本門戒壇の大御本尊様を求めて登山することは、私たちがその罪障を消し徳を積んで幸せになれる修行です。

支部を充実させる支部総登山
 皆さんは「支部総登山」を知っていますか?
 所属するお寺の御住職・御主管と一緒に、支部の全講員が登山することを言います。
 支部総登山は、前御法主日顕上人猊下の御指南により、平成四年から始まりました。前御法主上人猊下は、支部総登山を行う意義について、
「この総登山という行事に一力寺を挙げて徹底して取り組み、正しく正直に、また、きめ細かに行うことによって、その寺院における組織の真の活性化につながるのです。それは要するに、その組織の足腰が本当に強くなっていくということである。それを一年、二年と行っていくところに、やはり僧俗和合一致しての広布の態勢が一つずつ築かれていくと思うのであります」(大日蓮五五三号)
と御指南されています。
 支部総登山に支部の全員が参加するためには、御住職の御指導のもとに支部の大勢で準備や工夫をします。家庭訪問や座談会など、いろいろな機会に登山の功徳をお話していくのです。
 この積み重ねによって、支部の中で登山する人が増えると、喜びが支部に充満します。登山で御本尊様の功徳がすばらしいと体験できるので、自然とみんなで御題目を唱えよう、折伏しようという雰囲気に生まれ変わるのです。そうすると、あらゆる面で充実していくのです。
 皆さんも少年部会などでお寺に参詣したとき、お友達を誘って、みんなで支部総登山に参加しましょう。

 大聖人様は、
「異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶ふ事なし」(御書一三八九n)
と仰せです。大きな事を成し遂げるためには、みんなの心を一つにすることが大切であるということです。
 御法主日如上人猊下は、
「異体同心とは、ただ単にみんなが仲良くすることではなくして、大聖人様の教えを拝し、自分の心を御本尊様に任せ、広宣流布のために実践行動を同じくしていくことである(趣意)」(大日法 九二五号)
と御指南されています。支部総登山に参加することは、講員の全員で御本尊様と大聖人様の教えに心を任せることであり、広宣流布に心を合わせていくことになります。

支部総登山に誘おう
 実践テーマに「新入講者と共に」とあります。
 これは、新しく支部の仲間になった人を誘って登山しましょう、ということです。そして、「支部総登山までに折伏を成就して、その人と一緒にご登山しよう」ということでもあります。
 皆さんはお父さんや、お母さん、お祖父さんやお祖母さんと一緒に登山していると思います。そこで、家族の方と手を繋ぐのは片手だけにして、もう片方の手は、新しく信心を始めたお友達と繋いで参加してはどうでしょう。
 そしていつかは、両手に新しいお友達の手を引いてご登山できる人材になりましょう。
 信心を鍛えて、どんな壁も乗り越えられる強い心になって、世界中の人に御本尊様のことを教えてあげましょう。