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お彼岸について 皆さん、こんにちは。七月三十一日・八月一日に行われた少年部合宿登山は楽しかったですね。 少年部大会で戴いた御法主日如上人猊下の御指南は、今回の『大白法』に奉載されています。改めて拝読し、御法主上人猊下の仰せのままに元気に信心中心の生活を送りましょう。 今回は、お彼岸についてお話したいと思います。 暑さ寒さも彼岸まで 皆さん、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を聞いたことがあるでしょう。お彼岸は、春と秋の二回ありますね。 春分と秋分の日は祝日で、学校がお休みになります。この日は、昼と夜の長さが同じです。その日(中日と言います)を中心に前後七日間がお彼岸の期間です。 お彼岸は、日本だけが特に行っている行事で、先祖供養することが習わしとなっています。 日蓮正宗のお寺においても、春と秋の二回「彼岸会」が行われています。 皆さんも参加したことがあるでしょう。この彼岸会では、皆さんの先祖の成仏を願って御塔婆を建て供養し、御住職からはお彼岸に因んだお話しを教えていただきます。また、御住職がお経回りのために自宅に来られることもあります。 私たちにとって、お彼岸は当たり前の行事ですが、その大切な意義を知っていますか。 ![]() お彼岸の本当の意義 お彼岸の意味は、「向こう岸に渡る」という意味です。 皆さん、想像してみてください。私たちの目の前に大きな川が流れています。 私たちの生活をしているこちら側の岸を仏教では、けがれた世界であると説いています。最近のニュースは目を覆いたくなるものばかりですね。 それに対して、川の向こう岸には、仏様の慈悲に包まれた清らかな世界が広がっています。この世界に住む人々は、皆よい心の持ち主ばかりで幸福な生活を送っています。 皆さんは、どちら側で生活をしたいと思いますか。きっと声を揃えて「向こう岸に渡って安心して暮らしたい」と答えるのではないですか。 それでは、幸せな生活を送るためにみんなで向こう岸に渡りましょうか。でも、この大きな川を泳いで渡ることは危険ですから、「仏様の教え」という船で渡ることにしましょう。 ところで、船には小さい船と大きな船があります。小さい船は、二・三人しか乗せることができませんし、不安定で向こう岸に着けるか心配です。しかし、大きな船は多くの人々が乗ることができて安全です。少々の波ではビクともしませんし、荒い波にも耐えますから、この船に乗ることにしましょう。 さあ、この大きな船の正体はなんでしょうか。日蓮大聖人様は、 「私の説いた南無妙法蓮華経の教が大きな船です。この船に乗ると向こう岸に行くことができます(趣意)」(御書三五〇n) と仰せです。正しい大聖人様の仏法を信仰することによって安心した生活を送ることができるのです。 実は、「向こう岸に渡る」と言っても、どこか別の所に幸せがあるのではありません。大聖人様は、 「世の中の人々の心がけがれていれば、この世の中の生活や環境もけがれてしまいます。しかし、心が清ければ生活や環境も清くなるのです(趣意)」(同 四六n) と仰せです。また、御法主上人猊下は、 「世の中が乱れる原因は、誤った宗教・思想がはびこっているからです。したがって、私たちが幸せになるためには、この謗法を正していくことが大事です(趣意)」(大白法 七七一号) と御指南されています。 私たちが正しい信心をして、多くの人々に正しい大聖人様の仏法を勧め弘めていく功徳によって、清らかな世の中を築き上げていくことが本当のお彼岸の意味と言えましょう。 信心の体験を深めよう 皆さん、お彼岸の意義が判りましたか。まず私たちが正しい信心によって幸福な人生を切り開き、その功徳をもって先祖供養することが大切なのです。誤った信仰では、正しい先祖供養はできません。 お彼岸は、季候がよく過ごし易い時期ですね。この機会に、自分自身の信心の姿勢を反省してみましょう。 そのために、ぜひ読んでもらいたいのは、今回の少年部大会で発表されたお友達の体験発表です。どれもすばらしい体験発表で、参考になることがたくさんあります。 皆さんも、信心中心の生活を送って、信心の体験を深めましょう。 |