平成22年1月16日付
                平成27・33年に向かって
 皆さん、こんにちは。平成21年「広布前進の年」を迎えて半月が経ちました。「一年の計は元旦にあり」と言われますが、お正月に立てた目標を、既に忘れている人はいませんか。自分で立てた目標にどんどんチャレンジしてきましょうね。
 さて、日蓮正宗では新たな御命題に向かってスタートしています。

新たな御命題とは
 御法主日如上人猊下は、昨年7月26日に開催された「七万五千名大結集総会」において、
一、平成27年・二祖日興上人御生誕七百五十年の佳節までに、すべての法華講支部が現在の講員数を五十%増加すること
二、平成33年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の大佳節までに、法華講員八十万人の体制を築くこと
との新たな御命題を御指南されました。まずは、五年後の平成27年をめざして取り組んでいくことになります。



御命題の大事
 日蓮大聖人様は、私たちに、
「広宣流布を達成しなさい」
と命じられています。これを御遺命と言います。
 広宣流布とは、「南無妙法蓮華経」の正しい教を全世界の人々に弘めて、安穏で平和な社会を築くことです。したがって、私たちは広宣流布に向かって多くの人々を折伏していくことが大切です。
 しかし、世界中のすべての人々が信心するには遠く長い道のりです。日本の人口だけでも一億二千万人もいます。
 そこで、御法主上人猊下は時に適った御命題(具体的な目標)を御指南あそばされ、確実に広宣流布へ歩みを進めていくために私たちを御教導されています。
 大聖人様は、
「一丈の堀を越えられない人は十丈二十丈の堀を越えることはできません(趣意)」(御書一〇五八n)
と仰せられています。新たに賜った平成27・33年の御命題は、広宣流布の長い道のりに対して、一丈(約三メートル)の堀なのです。この一丈の堀を確実に越えていけば、広宣流布の時は必ず近づいてきます。
 ですから、御命題を絶対に達成させなければなりません。

 御命題と折伏に励もう
 そこで御法主上人猊下は、今年一月度の広布唱題会において、
「折伏を実践するために大切なことは唱題であります。唱題は仏道修行の根本をなすもので、成仏のための大切な行であります」(大白法七八一号)
と、御指南あそばされました。一年の初めの元旦に広布唱題会が行われ、さらに総本山においては「一月唱題行」が御法主上人猊下大導師のもと執り行われています。ですから、皆さんもなすべき目標に向かって、まず唱題行に励みましょう。
 この唱題行の功徳が満ちてくると必ず何事も成就するのです。折伏も同様です。大聖人様は、
「私の唱える南無妙法蓮華経は、自分も救われるが他人も成仏させる功徳があります(趣意)」(御書一五九四n)
と仰せられ、御法主上人猊下は、
「大事なことは、唱題も折伏も一体であり、唱題行が、ただ唱題だけで終わるのではなくして、その功徳と歓喜をもって折伏を行ずることが最も大事なのであります」(大白法七八一号)
と御指南されています。御命題達成の主体となるのは折伏です。
 さあ、皆さん。一生懸命に唱題して仲のよいお友達やまだ入信していない家族や親戚の方々を折伏していきましょう。一人でも入信すれば、それは広宣流布に一歩近づいたことになるのです。
 皆さんは、平成27年になると中学生や高校生になりますね。平成33年になると立派な大人になる人が大半でしょう。
 その時代を迎えたとき、皆さんは青年部員として後輩をなる小学・中学・高校生のよき手本となり、また、八十万人達成のため、折伏・育成に支部を背負って立つ人材にならなければなりません。
 これから、朝夕の勤行や唱題行において必ず、
「平成27年、第二祖日興上人御生誕七百五十年を期して、法華講員五十%増を名実ともに必ず成就なさしめ給え」
と御祈念を行い、一日一日、一年一年を大切に充実した生活を送っていきましょう。