平成21年11月16日付
占いについて

 皆さん、こんにちは。今回は、占いについてお話します。
 テレビや雑誌などには、必ず占いのコーナーを見かけます。「血液型占い」「星占い」「動物占い」などがありますね。私たちの周りに多くの占いが目につくのは、これらを見る人が多いということです。皆さんは、これからの占いを見て、どう思いますか。

占いの実体

 人相や手相を見る占いがあります。これらは、顔つきや手のひらの形から占うものですが、よく考えてみてください。
 笑っている顔、喜んでいる顔、怒っている顔、悩んでいる顔などを見て、皆さんも相手の心情を知ることができますね。人は感情などを顔に出すからです。ですから、人の顔や姿を見て、その人の性格や健康状態を判断することは難しいことではありません。
 このようなことを細かく研究して作り上げたのが人相・手相学です。
 また、血液型占いはどうでしょうか、
 それぞれの血液型によって特徴があるのは事実でしょう。しかし、その特徴をもって自分の性格などを決め込むのは正しくありません。多くの血液型の本が出版されていますが、多くの人たちに当てはまるような物事を示して、当たっていると思い込ませる内容にしていることも事実なのです。ですから、「私はA型だけど性格はO型です」などと言う人もいます。おかしな話です。
 この世の中のどこに自分と同じ性格の持ち主がいるのでしょうか。人はそれぞれ住んでいる国や家庭環境が違うのですから、血液型だけで人の性格を判断することができるはずがありません。


占いに頼ってはダメ

 人々はなぜ占いに夢中になるのでしょうか。それは、誰しもが「幸せになりたい」「対人関係をよくしたい」と考えるからでしょう。そのために参考になるならと思って、占いを信じるのかもしれません。しかし、占いは人生の指針とはなりません。大聖人様は、
 「利根と通力とにはよるべからず」 (御書 二三三ページ)
と仰せです。つまり、占い師などの見たり聞いたりする能力に長けている人や超能力を持つ人はいても、私たちがそれらの人々の教えに耳を傾けて信じ、様々な問題や悩みを解決するより所にすることは謗法なのです。
 また、誤った宗教では、独自の教義が低劣なため占いなどを利用していることもありますし、人の弱みに付け込んで悪質な商売をする者もいます。
 神社に行っておみくじを引くと、何が書いてあったとしても、その行為が謗法であるため不幸になるのです。

努力なくして幸せなし

 占いを信じて幸せになった人が、皆さんの周りにいますか。多くは、占いによって喜んだり心配したり……ただそれだけではないですか。それは占いが何の役にも立っていない証拠です。
 大聖人様は、
 「私たちの悩み苦しむ心は磨かない鏡のようであるが、磨けば真実の悟りを得ることができる。しっかり信心しようと決意して、なまけることなく、毎日、南無妙法蓮華経と唱えることで自分自身が磨かれ、立派に成長することができる(趣意)」(同四六ページ)
と仰せられています。
 つまり、幸せになりたいと思うなら、正しい御本尊様を信じて、自分自身が決意をもって実際に努力する。真剣に御題目を唱えて、自らを鍛えて、どのような壁にぶつかっても乗り越える力をつけていく以外ないのです。
 「困ったときの神頼み」という言葉がありますが、困ったときのみ何かを信じるという行いでは何事も成就しません。日頃から、正しい教えのもとで努力することを忘れてはならないのです。
 皆さんのお友だちに占いを信じる子がたくさんいると思います。ぜひ、日蓮正宗の正しい信仰を教えてあけましょうね。