令和2年8月16日付
           暑さも苦難もみんなで乗り越えよう

 梅雨が明けて、暑い日が続いていますが、元気に過ごしていますか?
 今年は、新型コロナウイルスの感染症拡大で、四月に緊急事態宣言が出され、学校へ行けない日がしばらく続きましたね。「自粛期間中の学習時間を取り戻す必要がある」ということで、夏休みが短くなっているお友達も多いと思います。
 今回は、世の中がこのような状況であるからこそ、私たちは信心を第一に生活を送ることが大切だということをお話したいと思います。

私たちの生活で変わったこと

 新型コロナウイルスが世界中に蔓延して、世の中がいろいろ変化してきました。
 外出の制限、学校での学習方法、仕事の仕方が変わりました。
 お父さん、お母さんがお家で仕事をするようになったというお友達も増えたと思います。お友達と遊べなくなったり、皆さんの生活も今まで通りにいかないことが多くなりました。
 今年の少年部合宿と全国鼓笛隊コンクール合宿は中止となりました。全国の少年部のお友達に会うことができず、鼓笛隊のお友達は、総本山で演奏できなくて、とても残念でした。
 登山については、添書登山は七月十一日から再開されました。でも、住んでいる地域からの移動が制限されていて、なかなか御開扉を受けることができないお友達もいるかも知れません。
「今まで当たり前だと思っていたことが、こんなにもできなくなっちゃった」と、不安になりますか?
 並べてみると「できない」だらけですが、よく見ると、これみんな、「密閉」「密集」「密接」を避けるためだと判れば、ちっとも不安になる必要はありませんね。
 実際に今、皆さんの周りの大人の方たちが、未来のある皆さんのために、いろいろな工夫をしてくれています。
「分散登校や机を離したり、こまめに換気をしたよ」「熱中症にならないように、校門の所にテントを張って、水分を摂れるようにしてくれた」
 まだまだあるでしょう。
 とはいっても、先の見えない状況はしばらく続きます。そのような時、私たちはどのような心構えで生活をすればよいのでしょう。

先が見えない今、大切なのは?

 実は、今、世の中に蔓延している新型コロナウイルスも、日蓮大聖人様がいらっしゃった鎌倉時代に流行した疫病と同じように、その根本原因は謗法にあります。
 大聖人様が『立正安国論』に、
「世皆正に背き人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てゝ相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる(世の中の人々が間違った教えを信仰しているために、国を守る諸天善神や聖人が私たちの住む国土からいなくなり、そこに悪鬼や魔神が住み着いてしまったので、災難や災害が起こる)」(御書 二三四n)
と御示しになられているのです。
 そして、安心して穏やかに暮らせる世の中を築くためには、「謗法はいけないことなんだ」と認識して、正しい教えに随っていくことが大切であると私たちに教えてくださっています。
 御法主日如上人猊下は、
「今、日本をはじめ世界に蔓延している新型コロナウイルス感染症も、根本的にはこの御教示の通り、妙法蓮華経の大良薬をもって治することが肝要であることを知るべきであります」(大日法一〇三一号)
と御指南です。つまり、世界中の不幸は大聖人様の正しい教え、南無妙法蓮華経でなければ、根本的に解決することができないのです。