令和2年6月16日付
                御題目を唱えよう
 皆さん、こんにちは。
 緊急事態宣言が全国で解除されました。
 短時間の分散登校が始まったり、外出する機会が増えてきましたね。
 でも、まだまだ新型コロナウイルス感染症が収束したわけではありません。油断していると、日本は再び自粛を強める必要が出てきます。
 ですから、みんなが健康に毎日を過ごすためにも、予防を当たり前の習慣になるまで徹底すること、そして規則正しい生活をすることが第一です。
 その方法は前回お話しましたね。そうです、勤行・唱題を中心にした生活を心がけて、身心共に活力ある毎日を過ごすことが大切なんですね。
 一日に何回か、五分でも十分でも、少しでも多く御題目を唱え、御本尊様から功徳を頂戴して家族やお友達が元気で過ごせるように御祈念していきましょう。
 そうそう、五月十六日号で勤行と唱題の表を掲載しましたね。
 早速、ある地方部の少年部長さんからお手紙をいただきました。それによると少年部長さんは、『大白法』の「信心のしおり」と「勤行・唱題表」のコピーにお手紙を添えて、昨年の少年部体験談集と一緒に、各支部の少年部長さんに送ったそうです。
 それを受け取った支部の少年部長さんも、この期間はチャンスととらえて、「誰かに言われてでなく、自分から勤行・唱題を行い、勉強もして、自分のするべきことを見失わない人になって欲しい」と願って、少年部員にお手紙を書いたりしているそうです。

御題目の功徳

 私たちの信心修行は、日蓮大聖人様が説かれた「南無妙法蓮華経」の御題日を唱えることが基本です。この御題目には「信」と「行」の立て分けがあります。
「信」とは御本尊様を疑いのない心で信じること、「行」は素直に信じて御題目を唱えることをいいます。御本尊様に疑いの心をもって御題目を唱えても功徳はなく、御本尊様を信じていても御題目を唱えなければ功徳はない、ということです。
 今はまだ総本山にご登山することが難しく、お寺に参詣することも難しい状況だというお友達もいます。そんなときこそ、お家の御本尊様に御題目を唱えることが大切です。
 大聖人様は、『聖愚問答抄』に、
「南無妙法蓮華経と唱えればどんな罪でも滅することができ、どんな幸せであっても招き寄せることができる(趣意)」(御書 四〇六n)と仰せです。
 御題目を唱えると、みんな平等に″幸せになることができるということです。

折伏のために


 大聖人様は、
「今日蓮が唱える題目は、今までの自行のみの題目とは違って、自行化他にわたる南無妙法蓮華経である(趣意)」(同一五九四n)
と御教示です。
 大聖人様が御出現あそばされる前は、みんな自分の修行のために御題目を唱えていました。「自行の題目」とは、そのことです。
 でも、大聖人様の御題目は「自行化他の題目」といって、自分が御題目を唱えるだけではなく、御題目のすばらしさをたくさんの人に弘めて、みんなで一緒に幸せになるための御題目です。
 総本山第二十六世日寛上人様は、
「自行がもし満つれば必ず化他がある。化他は慈悲の心より起こる(趣意)」(御書文段 二一九n)
と仰せです。
 コップに水をずっと注ぎ続けると、いつかコップはいっぱいになります。それでもやめずに注ぎ続けると、水はコップからあふれますね。
 コップの水があふれるように、自分自身が御本尊様の功徳に満ちあふれて、その喜びをたくさんの人に伝えることが化他ということです。
 今は折伏したいお友達のことを思って、たくさん御題目を唱えましょう!そうすれば功徳があふれた時、必ず折伏も叶うはずです。
 私たちは、これからの生活の中でも、いろいろな悩みを抱えたり、辛い壁に何度もぶつかるかも知れません。お友達だって、人生に問題が立ちはだかるかも知れません。
 本当に困ったとき、人が人に対して助けてあげられることには限度があります。でも、御本尊様の智慧は無限です。
 そうした苦しい状況を切り開いていく力が、御題目の功徳にはあります。それを教えてあげることが折伏です。
 まずは、皆さん自身がしっかりと御題目を唱え、そしてお友達にも教えて、みんなで明るい未来を切り開いていきましょう。