令和2年4月16日付
                特別御供養に参加しよう
 こんにちは。新学期が始まりました。
 でも、新型コロナウイルス感染症の流行を抑えるため、学校へ登校できないお友達が多いですね。これは、集団生活の中での大規模な感染を予防するためです。
 学校での休み時間に、お友達と遊ぶときの行動を思い出してもらうと判りやすいのですが、他の人との距離が皆さんは大人より近いので、注意が必要です。
 お家にいても、こまめに「手洗い」「うがい」「咳エチケット」などの予防対策を、しっかりやりましょう。
 そして大事なのが、勤行・唱題です。ストレスに負けて不平を言ったりせず、元気に勤行・唱題して不安を吹き飛ばし、勉強にも前向きに取り組んで、充実した生活を心がけることです。
 そして来年の令和三年二月には、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年という大佳節をみんなでお迎えすることになります。それまで、あと十カ月です。

進む記念事業

今、その宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年をお祝いするために、記念事業を行っています。
 御命題である法華講員八十万人体勢構築、慶祝記念の大法要をはじめとするいろいろな法要、そして、総本山の歴史ある建物の工事などです。
 代々の御法主上人猊下、また信心の先輩方が、後々の私たちへ残してくださった大切な建物を護り、未来に伝えていくことは、今を生きる私たちの使命でもあります。地震などの災害で壊れたり、二度と同じ姿に戻せなくなることを防ぐため、修理して常に安全な状態を保つことが大切です。
 その一つの三門大改修工事は、平成二十七年から始まり、今年三月に素屋根が取れて、堂々とした姿全体が見えるようになりました。
 日蓮正宗の僧俗みんなでお護りする、その力になれる機会が、今年の十二月に行われる特別御供養です。

御供養の功徳

「御供養」は、仏・法・僧(大聖人様・御本尊様・日興上人以来の御法主上人猊下)の三宝に、真心からの信心の志をお供えする仏道修行です。
 皆さんは、阿育大王を知っていますか?
 阿育大王は古代インドの人で、世界の四分の一を治める大王ですが、龍王や鬼神を使って人々を苦しめる悪い王様でした。後に反省して仏法に帰依し、多くの僧侶を日々供養して八万四千もの石塔を立てるなど、仏法によって国を治める善い王様となりました。
 そんな大王の前世について、次のようなお話があります。
 昔、徳勝童子と無勝童子という二人の子供が砂遊びをしているところに、釈尊が通りかかりました。その尊い姿を見て、何か御供養させていただきたいと強く願った二人は、砂でお餅を作り御供養しました。その功徳によって徳勝童子は阿育大王として生まれ、無勝童子は阿育大王の后または弟か妹となった、と言われています。
 大聖人様は『上野殿御返事』に、
「仏は勝れているといっても、法華経に比べれば蛍の光と太陽や月の光ほどの差、天と地ほどの高低差がある。仏様に砂の餅を御供養してこのような大きな功徳があるのだから、法華経へ御供養する功徳は計り知れない(趣意)」(御書一二〇六n)
と仰せです。砂の餅は食べられませんが、「仏様に御供養させていただきたい」という真心によって大きな功徳を戴けたのです。ましてや御本尊様に御供養する功徳は、もっともっと大きいことを大聖人様は御示しです。
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 最後に、この貴重な特別御供養に、みんながどのように取り組んでいるのか紹介したいと思います。
 ある地方部では、貯金箱を配って、毎月のお小遣いからいくらと金額を決めて貯金しよう、と呼びかけています。
 あるお友達は、家族で一つの貯金箱を用意して、それぞれが毎月いくらと決めて貯金しているそうです。
 皆さんのお小遣いは、お父さん、お母さんが、一生懸命働いて得た大切なお金です。ご両親への感謝を忘れずに、お友達の工夫を参考に、真心からの御供養にがんばって、徳を積ませていただきましょう。