平成18年3月16日付
信心中心の規則正しい生活
少しずつ暖かな日が多くなり、春の近づきを感じるようになりました。まもなく、桜の蕾がほころび始める季節を迎えます。
 春は、私たちの生活においては別れや出会いの季節とも言われます。特に学校では卒業式や入学式、新学期を迎えてのクラス替えなどが行われます。皆さんは新しい教科書やノートを目の前にワクワクしながら「よし、これから一年間またがんろう!」と決意を新たにスタートをすることでしょう。
 この一年間を楽しく充実させるためには、どのようなことを心がけていけばよいのでしょうか。かつて御隠尊日顕上人猊下は、
「御本尊様を信じ、しっかりお題目を唱えつつ、自分自身の生活の在り方をお題目中心、信心中心にすることが大切であります」(大白法675号)
と御指南あそばされました。つまり毎日の生活を、信心を中心として規則正しく送ることが大切なのです。

 
仏様と共に毎日の生活を送る
大聖人様は、
「朝々仏と共に起き、夕々仏と共に臥す」(御書 1749)
と。つまり朝は仏様と共に起きて、夕は仏様と共に寝ることが大事であるとおっしゃっています。
 では、実際に仏様と寝起きを共にさせていただくというのは、どういうことなのでしょうか。
 その答えが、実は仏様と共に一日の生活を送るということであり、つまり信心を中心とした生活をするということなのです。そして、その中で大切なのが、私たちの修行の基本である朝夕の勤行を毎日きちんと欠かさずさせていただくということです。
 皆さんは、毎日欠かさず勤行をしていますか。
 朝夕の勤行は、信心修行の根本となるものです。ですから、自分が思いついたときだけ、気が向いたときだけ勤行をするということでは、大聖人様の御指南である、仏様と共に日々の生活を送るということにはならないのです。
 私たちは、平和で安心して生活できる成仏という境界・環境を築くために信心をしています。それを現実のものとするためには、日々の努力が必要です。ですから、まずは基本の修行である勤行を、毎日欠かさず実践することが大切なのです。


勤行は時間を定めて実践
また、勤行を実践していく上で大切なことは、時間を定めて行うということです。
 総本山においては、御法主上人猊下がお勤めあそばされている丑寅勤行をはじめ、所化・小僧さん方の朝夕の勤行に至るまで、必ず時間が定まっています。皆さんもこれに習って、ぜひ勤行の時間を定めて行い、日々の生活習慣になるようにしてください。
 特に、朝は定めた時間から勤行ができるように、起きる時間もしっかりと決めましょう。くれぐれも寝坊をしてはなりません。それによって、夜も早く寝るような習慣が調ってくるのです。最近は、夜更かしをしているお友達が増えているようですが、それは皆さんの心と体の成長に、少なからず悪い影響がありますから気をつけましょう。
 このように、早寝早起きを心がけ、時間を定めて勤行を実践することができれば、自然と規則正しい生活ができるようになります。


勤行・唱題で一日をスタートしょう
 皆さんは、昨年の少年部大会に掲げられたスローガンを覚えていますか。その一つに、
「朝早く起きてお題目をいっぱい唱えよう」
とありましたね。これについて御隠尊日顕上人猊下は、
「スローガンにも『朝早く起きてお題目をいっぱい唱えよう』とありますが、朝は三十分早く起きればよいのです。そして一生懸命お題目を唱えていく、そこにあなた方のその日の一日の根本的な幸せな姿を建設していく形が現れてくると思います」(大白法 675号)
と御指南くださいました。
 皆さんも、朝早く起きて勤行・唱題を元気いっぱい大きな声で行って、気持ちよく一日をスタートし、充実した毎日を送ってまいりましょう。