子供の成長の節目とする、三歳の男女児、五歳の男児、七歳の女児を対象に、毎年十一月十五日に七五三祝いが行われます。
本宗では、一応世間の風俗にならって、七五三祝いの日に寺院でその祝儀を行います。これは悪鬼の宿る神社に詣でるのを防ぎ、正法の寺院に参詣せしめるという目的から行われています。
大聖人は、
「女子は門をひらく、男子は家をつぐ。日本国を知りても子なくば誰にかつがすべき。財を大千にみてゝも子なくば誰にかゆづるべき。されば外典三千余巻には子ある人を長者といふ。内典五千余巻には子なき人を貧人といふ」(上野殿御返事 新編一四九四)
と仰せられて、子供は無上の財(たから)であると教えられています。すなわち、正法を持った親にとって子供は、大聖人の仏法を受持し、広く流布していくための大事な後継者であることから財といえるのです。
また、十一月十五日は第三祖日目上人の祥月命日にあたっています。広宣流布の暁(あかつき)には、日目上人が出現されるという、宗門古来のいい伝えがあります。
したがって、この意義ある日に寺院に参詣して仏祖三宝に御報恩申し上げ、未来における広布の担い手である子供の息災と成長、さらに信心倍増を祈念することが大事なのです。
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