冠婚葬祭など
 
成 人 式

 毎年、「成人の日」に合わせ、満二十歳を迎えた青年男女を対象として、本宗寺院においても成人式が執り行われます。
 成人とは、一般的には「成年に達した人」との意で、大人としての自覚と責任のうえから、社会人としての良識ある振る舞いが求められる年齢に達した人をいいます。
本宗信徒は成人式において、無事、成人を迎えたことを御本尊に報恩感謝申し上げるとともに、両親をはじめとする自らを育んでくれた人々の恩を自覚し、生涯、不退転の信心をもって広布の人材として精進していくことを誓うことが肝要です。日蓮大聖人は、
「法華を識(し)る者は世法を得べきか」(観心本尊抄 新編六六二)
と、法華経を信仰する人は、世間の道理をも弁(わきま)えることができると仰せです。すなわち、正しい信仰に励むことによって、確固たる人生観を築き、社会人としての良識が培われ、さらに立派な人格・品性もおのずとそなわっていくのです。
 したがって成人式は、成人を迎えたことを機に信仰を深化させ、たゆまざる実践修行の積み重ねをもって、一段と成長した人間となりゆくことを決意する日としたいものです。