冠婚葬祭など
 
結 婚 式

 結婚式は、寺院の御宝前において執行することを基本とします。ここでは、読経・唱題の後、三々九度の盃を交(か)わし、末永い夫婦の契(ちぎ)りを結ぶことを御本尊にお誓いします。これは、正法を受持した夫婦が、その信心を基盤として健全な家庭を築き、御本仏大聖人の広大な大慈悲に報いるため、正法興隆を期して精進し、また合わせて家運の興隆、子孫の繁栄を祈り、法燈相続を願うという深い意義が渡られています。
 本宗信徒は、これらの意義を弁え、神社やキリスト教会などで婚儀を行うことは慎むべきでしょう。
 大聖人は、夫婦のあり方について、
「をとこははしらのごとし、女はなかわのごとし。をとこは足のごとし、女人は身のごとし。をとこは羽のごとし、女はみのごとし。羽とみとべちべちになりなば、なにをもってかとぶべき。はしらたうれなばなかは地に堕ちなん。いへにをとこなければ人のたましゐなきがごとし」(千日尼御返事 新編一四七六)
と、一心同体をもって和合することが大切であると示されています。結婚を控えた二人は、その深い因縁と意義を自覚して婚儀に臨(のぞ)むべきです。