教学ノート
   大白法 平成26年7月16日付
5ページ 修行
  修行とは、自らの成仏のために、日蓮大聖人様の教えに基づいて行を修めることをいいます。
 大聖人様は、
「深く信心を発こして、日夜朝暮に又懈らず磨くべし。何様にしてか磨くべき、只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを、是をみがくとは云ふなり」(御書 46)
と信心を根本に、南無妙法蓮華経の題目を唱えることが大切な修行であると仰せられています。
 この題目とは、大聖人様が、
「末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり」(同 1594)
と仰せられるように、自行と化他行にわたります。
 自行とは、自らが利益を受けるために勤行・唱題に励むことをいいます。化他行とは、他の人に利益を受けさせるために折伏することをいいます。
 勤行・唱題に励み、折伏行に邁進することによって、成仏という真の幸福境界を得ることができるのです。
 また、大聖人様は、
「毎年度々の御参詣には、無始の罪障も定めて今生一世に消滅すべきか。弥はげむべし、はげむべし」(同 1502)
と、登山の大事について仰せられています。
 登山とは、総本山大石寺に参詣することをいいます。大石寺は、大聖人様の御当体である本門戒壇の大御本尊様と、大聖人様以来、唯授一人の血脈相承を受け継がれた御法主上人猊下在す一閻浮提第一(世界で最も勝れているとの意)の靈場です。
 この大石寺に登山し、御法主上人猊下の大導師のもと、御開扉を受け、広宣流布を真剣に祈ることによって、私たちは、過去世から現在に至る無量の罪障を消滅することができるのです。
 さらに、所属寺院は、私たちの信心錬磨の道場です。御報恩御講や広布唱題会をはじめとする諸行事に積極的に参加して、法話を聴聞し、御本尊様に真心からの御報恩を申し上げていくことが大切です。
 御法主日如上人猊下は、
「幸せになるためには、そのための努力をしなければならない。惰性に流され、何もしなくて幸せになったためしはない。努力なくして幸せは掴めない。そこに、我々の仏道修行がある」(大日蓮 751号)
と仰せられている。
 私たちは、日々の修行に励むことによって、どんな困難も乗り越えて、幸せな生活を送ることができるのです。
★ポイント
 大聖人様は、
「信なくして此の経を行ぜんは手なくして宝山に入り、足なくして千里の道を企つるがごとし」(御書 751号)
と仰せられています。
 信心のない修行に功徳はありません。確固たる篤き信心をもって、一生懸命修行に励むことにより、大きな功徳を戴くことができるのです。