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8月度広布唱題行の砌 |
平成30年8月5日 於総本山客殿 皆さん、おはようございます。 本日は、八月度の広布唱題会に当たりまして、皆様には多数の御参加、まことに御苦労さまでございます。 本年「行動の年」も既に八月に入りましたが、皆様には本年度の折伏誓願達成のため、また来たるべき平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築の実現へ向かって、寸暇を惜しんで御奮闘のことと存じます。 さて、大聖人様は『曽谷殿御返事』に、 「法華経の敵を見ながら置いてせめずんば、師檀ともに無間地獄は疑ひなかるべし。南岳大師の云はく『諸の悪人と倶に地獄に墜ちん』云云。謗法を責めずして成仏を願はゞ、火の中に水を求め、水の中に火を尋ぬるが如くなるべし。はかなしはかなし。何に法華経を信じ給ふとも、謗法あらば必ず地獄にをつべし。うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し。『毒気深入、失本心故とは是なり」(御書一〇四〇n) と仰せであります。 この御文を拝する時、私どもの信心にとって恐るべきは謗法であり、自分自身の謗法はもとより、謗法を見ても、そのままにして折伏もせず、謗法を責めもしなければ、我々の成仏得道はおぼつかなく、改めて謗法厳誡の宗是をしっかりと守り、折伏を行じていくことが私どもの信心において、いかに大事であるかを知るべきであります。 されば『阿仏房尼御前御返事』には、 「少しも謗法不信のとが候はゞ、無間大城疑ひなかるべし。譬へば海上を船にのるに、船をろそかにあらざれども、あか入りぬれば、必ず船中の人々一時に死するなり。なはて堅固なれども、蟻の穴あれば必ず終に湛へたる水のたまらざるが如し。謗法不信のあかをとり、信心のなはてをかたむべきなり」(同 九〇六n) と仰せられ、私どもが真の幸せを築くためには「蟻の穴」ほどの小さな謗法であっても許してはならないと、厳しく御教示あそばされているのであります。 されば、宗門では古来、謗法厳誡を宗是として誡めているのであります。 したがって、一生懸命に信心に励み、功徳を積んでいるようであっても、もし、わずかでも謗法があれば、今まで積んできた功徳もたちまちに消え失せてしまうのでありますから、謗法に対しては常に用心を怠りなくしていかなければなりません。 そのためには、私どもは常に折伏を忘れず、謗法を破折し、妙法広布へ挺身していくことが最も肝要であります。 特に今、宗門は来たるべき平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築へ向かって、僧俗一致して前進していますが、一人ひとりが謗法厳誡の宗是を堅く守り、謗法を折伏し、もって各支部ともに必ず誓願を達成されますよう心からお願いし、本日の挨拶といたします。 |