御法主日如上人御指南 
第二回宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念局委員会の砌
平成二十八年一月二十七日 
於宗務院大会議室

 本日は、皆様方には大変お忙しいなか、また寒いなかを御登院いただきまして、まことに有り難うございます。
 慶祝記念局といたしましては、既に御承知の通り、大きな事業を四つ抱えております。
一つは、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝大法要ならびに記念法要
二つ目は、法華講員八十万人体勢構築
三つ目は、総本山三門大改修ならびに五重塔等、諸堂宇修復事業
四つ目は、各種記念出版事業
であります。
 こういった事業が予定されておりますが、いずれも宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年をお迎えするに当たり、我々がなすべき大事な事業であります。
 なかんずく、法華講員八十万人体勢の構築は、我々が総力を結集して、なんとしてでも達成しなければならない、極めて大事な事業であります。
 もちろん、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝大法要ならびに記念法要は中心行事であり、また三門大改修ならびに五重塔修復工事をはじめ山内諸堂宇の改修事業、さらに記念出版等は、どれも欠くべからざる重要な事業でありますが、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年を名実共にお迎えし、慶祝申し上げるためには、これらの事業と相まって、法華講員八十万人体勢の構築は、我ら僧俗が一致団結して、何があっても絶対に達成しなければならない最重要の事業であります。
 なぜなら、三門や五重塔が壮麗に復元修復され、また、その他の事業が成し遂げられたとしても、肝心の法華講員八十万人体勢の構築が達成できなければ、名実共に大聖人御聖誕八百年を慶祝申し上げることにはならず、真の御報恩とはならないからであります。
 第二祖日興上人は
『遺誡置文』に、
「未だ広宣流布せざる間は身命を捨てゝ随力弘通を致すべき事」(御書一八八四n)
と仰せであります。
 されば、私どもはこの御遺誡を心肝に染め、僧俗一致・異体同心して、文字通り挙宗一致して大折伏戦を展開し、なんとしてでも法華講員八十万人体勢構築の誓願を達成して、もって日蓮大聖人御聖誕八百年を慶祝申し上げ、仏恩報謝しなければならないと思います。
 大聖人は『如説修行抄』に、
「末法今の時、法華経の折伏の修行をば誰か経文の如く行じ給へる。誰人にても坐せ、諸経は無得道堕地獄の根源、法華経独り成仏の法なりと音も惜しまずよばはり給ひて、諸宗の人法共に折伏して御覧ぜよ」(同六七三n)
と仰せであります。
 本日お集まりの各位には、この御聖訓を拝し、本年「折伏躍進の年」にふさわしく、勇気と確信と不断の努力をもって、講中一丸となり勇猛果敢に折伏を実践躬行し、平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築に向けて、力強く前進されますよう、心から願うものであります。
 なおまた、各位には、本日提案の議案について、よろしく御審議されますようお願いし、一言もって挨拶といたします。