御法主日如上人御指南 
法華講新年初登山 各講中代表御目通りの砌
平成二十八年一月二日 
於総本山大書院

 新年、あけましておめでとうございます。
 宗門は、本年「折伏躍進の年」と銘打って、平成三十三年に向かい、前進することにいたしました。
 振り返って、昨年の法華講の戦いを見ますと、残念ながら全支部が折伏誓願達成とはいきませんでした。やはり、私達はこの点をもう一度しっかり反省し、今年の戦いを推進していかなければならないと思います。
 つまり、昨年の戦いは結局、障魔に負けてしまっていたのであり、特に己れ自身の魔に負けていたことが敗因なのだと思います。
 大聖人様も御書のなかで、三障四魔について御教示されておりますが、この魔に勝つということは実に大変なことであります。
 しかし、魔がいかに強くても、絶対に仏様には勝てないということを、我々はしっかりと確信することが大事であります。そうすることで、どんなことが起きようが、必ず克服していくことができるのです。
 『兄弟抄』のなかには、
「此の法門を申すには必ず魔出来すべし。魔競はずば正法と知るべからず」(御書 九八六n)
とありますが、大聖人様の教えの通り、全人類の幸せを願って折伏を行じていけば必ず魔は起きてくるのです。ですから、もとより魔との対決を恐れず、戦っていくことが大事だと思います。
 特に、各支部の講頭さんは、その魔に負けない強い確信を持って、多くの講員の方々を指導していただきたい。そうしていけば、必ずその支部は誓願を達成できるものと、私は思います。
 また、本年は「折伏躍進の年」でありますから、講頭さん方はこの意義をしっかりと踏まえて、昨年、折伏誓願を達成できなかった支部はしっかり反省し、是非とも精進していただき、誓願を達成できた支部もそのことに驕ることなく、さらに精進を重ね、一天広布を目指して、もって平成三十三年の御命題達成に向かい、それぞれの支部が誓願を達成されますことを、心からお祈りする次第であります。
 どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。