御法主日如上人御指南 
 第18回立正安国論正義顕揚750年記念局委員会の砌
 本日は、第十八回立正安国論正義顕揚モ百五十年記念局委員会に当たりまして、皆様方にはお忙しいところを御登山いただき、まことに有り難うございます。
 今回の記念局委員会をもちまして、すべての記念事業が終了いたしましたので、この記念局を閉じることになります。
 その間、まず平成十八年の四月に記念局を開局いたしまして、以来、八年間にわたり各種事業を執り行ってまいりました。
 まず一つには「地涌倍増大結集推進決起大会」、いわゆる 「プレ大会」が平成二十年二月に「西日本大会」として行われたのをはじめ、全国で西日本・九州・北海道・東日本と、四つの会場で大会を行うことができました。
 さらに、平成二十一年七月十五・十六日の両日、「立正安国論正義顕揚七百五十年記念大法要」を奉修することができました。
 続いて、同年七月二十六日には「七万五千名大結集総会」を、七万八千四百二十三名の結集をもって大成功裡に開催することができました。
 また、平成二十一年は、一月十日から十二月二十三日に至るまで「立正安国論正義顕揚七百五十年記念総登山」が執り行われました。
 さらにまた、大きな事業といたしましては、御影堂の大改修落慶法要を見事に奉修することができました。
 なお、塔中坊の建て替え工事として浄蓮坊、常来坊等、総本山内の二十一ヵ坊におきまして建て替え工事を行い、石之坊、理境坊などにつきましては耐震補強工事を行い、総門ならびに三門におきましては、塗装の修復工事を行うことができました。
 その他、佐渡におきましては、塚原史跡の記念碑を建立することができました。
 一方、『立正安国論』の英語版ならびに中国語版、『御書用語解説集』英語版の発行、あるいは宝物殿におきますところの記念展を開催するなど、多岐にわたった記念事業を無事、執行することができました。
 これもひとえに、全国の御僧侶の方々、そして御信徒の方々、また寺族の方々の御協力によるものでありまして、この席を借りまして、総裁といたしまして心から厚く御礼を申し上げます。まことに有り難うございました。
 このように、なすべきことは順次、皆様方の御協力を頂いて遂行することができましたことは、まことにもってうれしいかぎりでありまして、少なからず仏祖三宝様に対しまして何分の一かの御奉公ができたのではないかと、このように感じている次第であります。
 さればまた、私どもはこの大聖人様の大きな、偉大なる御恩に対しまして、いかにして報い奉るか。これは今、既に御承知の通り、平成二十七年の法華講員五〇%増の戦いをしっかりと推進していくことではないかと思います。
 建物も立派になり、総本山が壮麗に、まことに見違えるようにきれいになりました。しかし、その内実を図っていくことが極めて大事ではないかと思います。
 本年度の戦いは、厳しい戦いになるかも知れませんけれども、しかし異体同心して、それこそ僧俗が一体となって大折伏戦を展開していけば、必ず誓願は達成できるものと、このように私は固く信じております。
 どうぞ、今日お集まりの方々は、宗門に在ってはそれぞれ中心の方であり、また法華講に在っても中心の方でありますので、この方々がしっかりと心して、これからの戦いを進めていっていただきたいことを心からお願いいたしまして、本日の挨拶といたします。
本日は、まことに有り難うございました。