御法主日如上人御指南 
御法主上人猊下お言葉
7月度 唱題行の砌
  (令和7年7月1日 於総本山 客殿)

 本日は、本年七月度の唱題行の初日に当たり、皆様には諸事御繁忙のところ、万難を排し、信心強盛に参加され、まことに御苦労さまでございます。
 皆様には既に御承知のように、本日から始まります本年七月度の唱題行は、本日以後、毎日午前八時より行います。ただし、七日、十三日、十五日は午前七時より御影堂において御講を奉修いたしますので、この三日に限り、御講を奉修したあとの午前九時より行います。皆様には、この旨よろしく御承知おきくださるようお願いいたします。
 さて今、宗門は本年を「活動充実の年」と銘打って、全国の各支部ともに、僧俗一致・異体同心の体勢を構築し、もって一天広布へ向けて力強く前進すべき大事な時を迎えております。
 大聖人様は『聖愚問等抄』に、
「今の世は濁世なり、人の情もひがみゆがんで権教謗法のみ多ければ正法弘まりがたし。此の時は読誦・書写の修行も観念・工夫・修練も無用なり。只折伏を行じて力あらば威勢を以て謗法をくだき、又法門を以ても邪義を責めよとなり。取捨其の旨を得て一向に執する事なかれ」(御書 四〇三n)
と仰せであります。
 されば、私どもは大御本尊様の広大無辺なる御威光を拝信するとともに、不幸の根源たる邪義邪宗の謗法を厳しく破折し、もって謗法にまみれた人達を、一人でも多く救っていかなければならない大事な使命があることを忘れてはなりません。
 よって私どもは、邪義邪宗の謗法の害毒によって苦しんでいる人がいたら、けっして黙過することなく、声を掛け、下種し、御本仏宗祖日蓮大聖人様の正しい教えを伝え、折伏を行じていくことが今、いかに大事であるかを認識され、全国の各講中ともに一天広布へ向けて、いよいよ異体同心・一致団結して前進されますよう心から願い、はなはだ粗略ながら、一言もって本日の挨拶といたします。