御法主日如上人御指南 
御法主上人猊下お言葉
唱題行(一月三十一日)の砌
  (令和六年一月三十一日 於総本山対面所)

 本年一月度の唱題行最終日に当たりまして、一言申し上げます。
 皆様には、元日より一カ月にわたり行われました唱題行に時間を割いて参加され、まことに御苦労さまでございました。皆様方が唱題行に参加されたことは、必ずや御本尊様が御照覧あそばされているものと思います。
 さて、既に御承知の通り、本年「折伏前進の年」は文字通り、僧俗一致・異体同心して果敢に大折伏戦を展開し、もって一天広布達成へ向けて大きく前進すべき、まことに大事な年であります。
 しかし、今、末法濁悪の世相そのままに、地球規模での天候不順や、地震などによる様々な災害、新型コロナウイルス感染症の蔓延、また、いつ大きな戦争に発展しかねないウクライナとロシアの情勢など、世の中全体が騒然として各所で様々な混乱と支障をきたし、大きな障害となっています。
 かくなる時にこそ、私どもは改めて『立正安国論』の御聖意を拝し、一人ひとりが真の世界平和実現のため、すなわち仏国土実現を目指して、勇躍として破邪顕正の折伏を行じていかなければならないのであります。
 大聖人様は『立正安国論』に、
「嗟呼悲しいかな如来誠諦の禁言に背くこと。哀れなるかな愚侶迷惑の麁語に随ふこと。早く天下の静謐を思はゞ須く国中の謗法を断つべし」(御書 二四七n)
と仰せられ、末法濁悪の騒然とした今日の世相を変えていくためには、不幸と混乱と苦悩の原因となる邪義邪宗の謗法を対治し、最高至善の妙法に帰依せしめなければならないと仰せられているのであります。
 すなわち、同書には、
「世皆正に背き人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てゝ相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる。言はずんばあるべからず。恐れずんばあるべからず」(同 二三四n)
と仰せられ、今日の世の中の混乱と苦悩の原因は、ひとえに「世皆正に背き人悉く悪に帰す」と仰せの通り、邪義邪宗の謗法の害毒によるものであり、ここに今、私どもが総力を結集して謗法を対治し、断固として破邪顕正の折伏を行じていかなければならない大事な所以が存しているのであります。
 されば、同じく『立正安国論』には、
「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国なり、仏国其れ哀へんや。十方は悉く宝土なり、宝土何ぞ壊れんや。国に衰微無く土に破壊無くんば、身は是安全にして心は是禅定ならん。此の詞此の言信ずベく崇べし」(同二五〇n)
と仰せであります。
 この御文は、皆様もよく御存じのことと思いますが、本年「折伏前進の年」を迎え、私ども一同、改めてこの御金言を拝し、断固たる決意と勇猛果敢なる行動をもって、邪義邪宗の謗法によって苦悩に喘ぐ多くの人々を救い、一天広布の達成を目指して、身軽法重・死身弘法の御聖訓のままに断固として折伏を行ずることが今、最も肝要であります。
 皆様にはこのことを自覚され、講中一結・異体同心して決然として折伏を行じ、力強く前進されますよう心からお願いし、一言もって本日の挨拶といたします。