御法主日如上人御指南 
御法主上人猊下お言葉
法華講新年初登山代表信徒御目通りの砌
(令和三年一月二日 於総本山大書院)

 立宗七百六十九年の新春を迎え、皆様には決意も新たに、いよいよの精進をお誓いのことと存じます。
 初めに、今回の特別御供養に当たりましては、全国の法華講員には愛宗護法の志をもって尊い御供養を賜り、まことにありがとうございました。
 特に、今日のコロナ禍で大変ななか、尊い御供養を頂きましたことを宗門として心から感謝いたします。まことにありがとうございました。頂いた御供養は有効に使用させていただき、御奉公の誠を尽くしていきたいと思います。
 さて、本年は宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の記念すべき年であります。宗門は、この千載一遇の大佳節を迎えるに当たり、法華講員八十万人体勢構築の誓願を立て、法華講全支部が昼夜を分かたず、講中一結して勇猛果敢に折伏を展開した結果、誓願を達成することができましたことを心からお祝い申し上げます。
 ただし、折伏結果を見ますと、たしかに全体的には誓願は達成できましたが、残念ながら全支部達成には至っておらず、未達成の支部もあります。
 昨年中に折伏誓願を達成することができなかった支部は、本年二月十六日の宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の日までには、講中一結・異体同心し、全力を傾注して折伏を行じ、一支部も漏れることなく、御本尊様とのお約束を守り、必ず折伏誓願を達成されますよう心から願うものであります。
 大聖人様は『如説修行抄』に、
「今の時は権教即実教の敵と成る。一乗流布の代の時は権教有って敵と成る。まぎらはしくば実教より之を責むべし。是を摂折の修行の中には法華折伏と申すなり。天台云はく「法華折伏破権門理」と、良に故あるかな。」(御書六七二n)
と仰せであります。
 この御金言を拝し、今こそ私どもは、正法広布に我が身を捧げ、僧俗一致して御奉公に励んでいくことが肝要と存じます。
 皆様方のいよいよの信心倍増を心から念じ、はなはだ粗略ながら、新年の挨拶といたします。