御法主日如上人御指南 
御法主上人猊下お言葉
初登山 代表信徒御目通りの砌
(令和2年1月2日 於総本山大書院)

 新年初登山に当たりまして、各支部の代表の方々には深信の御登山、まことにおめでとうございます。
 皆様方も重々御承知の通り、今、宗門はいよいよ明年に迫った宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年を目前にして、各支部ともに懸命に布教活動に専念しております。
 総本山第二十六世日寛上人は、折伏について『如説修行抄筆記』に、
「常に心に折伏を忘れて四箇の名言を思わずんば、心が謗法になるなり。口に折伏を言わずんば、口が謗法に同ずるなり。手に珠数を持ちて本尊に向かわずんば、身が謗法に同ずるなり。故に法華本門の本尊を念じ、本門寿量の本尊に向かい、口に法華本門寿量文底下種・事の一念三千の南無妙法蓮華経と唱うる時は、身口意の三業に折伏を行ずる者なり。是れ則ち身口意三業に法華を信ずる人なり」(御書文段 六〇八n)
と御指南あそばされております。
 ただいま拝読いたしました御文中の「心に折伏を忘れれば、心が謗法となる。口に折伏を言わなければ、口が謗法となる。本尊に向かわなければ、身が謗法となる」との御指南を拝する時、私達の信心においていかに折伏が大事であるかを知らなければなりません。
 御聖誕八百年の大佳節まで、あと一年余。本年こそは、全講中が死力を尽くして誓願達成に向けて精進をしていかなければならないと思います。したがって、本日お集まりの講頭さん方は講中の中心者として、先導者として、このことを忘れず、真剣にこの一年を戦いきっていただきたいと思います。くれぐれも、この日寛上人の御指南をお忘れなきよう、いよいよの御精進を心からお祈りいたしまして、新年の挨拶といたします。